この頃気になっているのがカルティエのタンクディヴァンだ。横長の長方形にゴールド製。ベルトのカルティエ独特のワインカラーはラフになりすぎず、それでいて品格を醸し出してくれる。フェイスはけっこう大ぶりなのだが、ご覧のようにそこはかとない女らしささえ感じる。スウエードのジャケットにジーンズといった迫力あるカジュアルスタイルが不思議なくらいグレードアップして、大人の余裕だ。さすがだと思う。そして、カーディガンスタイルに合わせたのは、ティファニーの丸型。文字盤のどこまでも端正な美しさとフェイスの大きさが絶妙だ。このデカフェイスならば、パンツスーツにしてもはっとするくらいセクシーな気がする。共に存在感、個性ともにいうことなしの逸品だ。どちらも、たとえば白いシャツの手元にも素敵だと思う。いま、人気沸騰中のフランクミュラーも見逃せない。私も黒い文字盤のカサブランカというモデルを買いたいと、スイスからやって来るのを心待ちにしていた時期があった。フランクミュラーは眺めるだけでも十分にため息が出るほど美しい時計だ。けれどはめてみてさらに愛おしくなる。石作りの時計のやさしさと、職人の誇りがじーんと伝わってくるのだ。そのほかにも厳選に厳選を重ねたいくつかのデカフェイス時計たち。それぞれが時計本来の機能とアクセサリーとしての存在感で秀でている。どれもこれも全部欲しくなる。でもまずは一本、そうすればもう誰かの時計を欲しがったりしません。ハイ。