自分たちが選んだ村長さんはたしかに男性だったのに、ある日突然お化粧をしてロングヘアになり、スカートをはいた女性が村長室に座っていたら?ど〜なっているの!というのがたいていの人の反応だろう。ドイツはザクセン・アンハルト州のクウェレンドルフの千人余りの住民も、同じ思い。ノルベルト・リントナー村長が、ミヒャエルと改名して女性に性転換すると宣言したのだから。これがたちまちのうちにニュースとなって世界中に流れたから、小さな村にはマスコミがどっと押し寄せ、議会を開くのさえ困難になってしまった。「村の品位を傷つけた」と解任を議会が決定すると、「彼の(彼女の?)、村長としての能力に性別は関係ない」と擁護する人が現れ、結局リコール選挙が行われることに。村長の主張は、「与党が同性愛者など性の少数者への差別撤廃に向けて法案づくりをしているというのに、この村はなんと遅れていることか。都市生活者に比べて説得が難しい」というもの。本当に村長の所属する政党もこれを後押し。ドイツ連立与党も差別撤廃のための法案づくりに着手して、同性愛者の同居を結婚に準ずるものとして認めるなどが盛り込まれている。しかし村長が性転換したら女性として戸籍も変更され、現在結婚中の妻とは同性になってしまうから結婚は自動的に解消という矛盾もある。こうした騒ぎのなかリコール選挙は実施され、結局リントナー村長は解任された。村は穏やかさを取り戻し、話題になった法案は、なんとか成立しそうな気配だが、村長の本当の戦いはこれからのようだ。
航空会社は現在どこも非常に激しい競争を行っている。そのため、個々の航空会社の競争ではなく、複数の航空会社がグループを結成して、グループ間で競争し始めている。これからの旅でエアラインを選ぶには、そうした背景も頭に入れておかねばならない。例えば「アライアンス」という言葉がある。これは複数の航空会社が協力して、共同戦線を組もうというものだ。この「アライアンス」には次のような様々な段階がある。・第1段階マイレージポイントの共通化:他社のマイレージポイントを自社でも使えるように協力する。・第2段階コードシェアリング:航空会社はどこも2文字のコードを持っているが、それを共有化してひとつの航空会社のように分け合うこと。具体的には、ノースウエスト航空とKLMオランダ航空のように、どちらの便に乗っても、同じサービスが受けられ、ふたつの航空会社が1社のように共同運航することである。・第3段階オフィスの共有化:例えばブリティッシュ・エアウェイズとカンタス航空は、ビルの1フロアを2社で共有して、できる限りコストを削減し、その分サービスに投資している。このように、オフィスまで共有化している航空会社もある。・第4段階合併:ふたつの航空会社が1社になること。日本航空、全日空などは、現在世界の航空会社と第1段階から、第2段階に踏み込んでいる。だから日本の航空会社に乗ったつもりでも、路線によってはアメリカの航空会社と同じサービスを行っていることも少なくない。逆にアメリカの航空会社を利用したつもりでも、日本の航空会社のサービスだって受けられることがある。このように、航空会社のサービスは個別のエアラインのサービスから、エアライングループのサービスへと変わってきている。そうして共同戦線を張らないと、相手に立ち向かえないほど航空会社間の競争が激しくなっているのだ。マイレージサービスの共有化は、その第一歩だが、これからは航空会社を選ぶというより、どの航空会社グループを選ぶかという発想をしたほうがいいだろう。また、航空会社を利用する際にもうひとつ気をつけてほしいことは、万一事故があった場合の補償だ。楽しい旅行にそんな不吉なことを考えたくないかもしれないが、現に世界中で事故は起きている。その時、欧米や日本の航空会社は上限なしで高い補償を行う。逆にアジア系のエアラインなどは、自国の常識に合ったわずかな金額しか出さないことが多い。事故のみならず、様々なトラブルに巻き込まれた場合でも、アメリカなどの航空会社はすぐさま救助隊や軍隊が現場にかけつける能力を持っている。航空会社を選ぶ場合は、そうした国のパワーも加味して乗るべき時代になってきたといえるだろう。
沖縄の定食屋で出される「ポーク玉子」のポークの量。たいていは厚めに切った4切れが皿に盛られている。同量を切り分けて秤にのせてみると、約180グラム。これをもとに計算すると、「ポーク玉子」1皿分のポークの塩分は、「レギュラー」を使った場合6.12グラム。これはちょっと論外の多さ。「減塩」を使った場合は4.5グラム、「うす塩」でも3.6グラムとなる。「ポーク玉子」に含まれる塩分は、なにもポークだけに限らない。「玉子」は卵焼きになっているので、当然、塩が使われているし、横ちょに添えられたキャベツの千切りにはマヨネーズがのっていたりする。「ポーク玉子」は定食なので、味噌汁もついている。通常、味噌汁1杯の塩分は1.2グラム。これを全部たいらげるとなると、「うす塩」のポークを使っていても、1日に理想とされる塩分摂取量の半分になってしまうのだ。いくら「うす塩」といっても年がら年中ポークを食べ続けたら、確実に成人病への道をまっしぐらなのである。